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(注) これからお話しする「エコガーデン」の内容は、主として自然もしくは半自然の周縁部にある住宅の庭を対象としています。 それ以外の場所では、異なった対応が必要となる場合があります。
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地域の自然とつながる庭 |

地域の自然をよく観察してみましょう。
自然の森や林にはいろいろな高さの樹木や下草が生い茂っています。 植物の高さに注目すると高木層、中高木層、低木層、下草・地被植物層そして落ち葉や枯れ枝、岩などが分解され堆積した土壌の層があることに気づくでしょう。
地域の自然環境に出来るだけ近づけた庭をつくるためには、これらの各階層の植物や土壌が存在するよう植栽を考える必要があります。 多階層の植物層があると、野生生物たちに多様な食物と安全な隠れ場を提供できます。 野鳥などでは、採餌する場所と休息したり、繁殖のために巣をかけたりする場所の高さが異なることが多いことにも気が付くことでしょう。
またあなたの庭を取り巻く自然環境にどのような野生生物がいるのか、彼らはどんな暮らしをしているのか、季節によってどのような違いがあるのか、また餌や飲み水はどうしているのかなどを調べ、あなたの庭が地域の生き物にどのように貢献できるか考えて見ましょう。
あなたの地域に自生している個体由来の樹木、草本を植えましょう。 それらはあなたの庭や敷地の一部(たとえ20%程度でも)地域の野鳥その他の野生動物の生息に役立ちます。

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あなたの地域の自生種 |
自生種の植栽
このサイトでは、エコガーデンづくりに利用できる主要な自生樹木について、自生域や植栽条件、野鳥や蝶などの野生生物の食草になるかどうかなどの詳しい情報を含んだデータベースを用意しました。
これらのデータベースからあなたのエコガーデンに使用できる樹種を選定することが出来ます。
日本の自生植物データベース 樹木編
日本の自生植物データベース 地被・つる植物編
注)データベース・ファイル読み込み時にパスワード入力を要求するダイヤログボックスが表示された場合にはキャンセル・ボタンをクリックして進んでください。
あなたの街が開発される以前にその地域にどのような植物が育っていたかを正確に知るには、その当時の地域の植物誌を見ると分かります。 地域の植物誌は、博物館や公立図書館あるいは自治体の資料室で閲覧できるでしょう。
また自生種でもブナのように地域によって遺伝子的に異なるものがあることに注意してください。 問題となる種、地域では特に注意が必要で、疑問のあるときは博物館や大学等の専門家に相談してみましょう。
地域植物誌についての情報は、以下のサイトでも紹介されています。
http://tokyo.cool.ne.jp/veginfo/flora.html
移入種の植栽
このサイトでは、自生種植栽の重要性についていろいろな角度からお話をしています。 しかし「自生種を植えさえすれば良いのだ。」とは考えないでください。 近くの山野から希少種を採ってきて移植するなどもってのほかですし、あなたの行為が地域の生態系になんらかの悪影響を与えないかどうか常にチェックをしてください。
大切なことはあなたの地域に自生している個体由来の植物を植栽することです。
また移入種の植栽もそれが地域自生種との交雑を引き起こしたり、あなたの庭から逸出して地域の自生種の生存を脅かす恐れがなければ、ガーデンデザインの自由度を高め、ガーデニングの楽しみを増やすためにその使用を否定するものではありません。
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自生植物の入手法 |
一部の自治体では、環境・緑化・林務関連部署に問い合わせると、あなたの地域に自生している樹木の種から苗を育てている育苗業者や販売業者、民間団体の名前を教えてくれますが、多くの自治体ではそのような状態にはまだ至っていないのが実情のようです。 あなたの一本の問い合わせの電話やEメールが行政や業界を動かすきっかけになるかもしれませんから、まずあなたの地域に自生している個体由来の苗木供給について尋ねて見ましょう。
現状では、地域自生の個体由来の植物に対する需要がまだそれほど多くありませんので、育苗・販売業者が少なく、苗木が入手しにくいかもしれません。 そのような場合には地域の自生地で所有者の許可を得て、種の採取による実生や挿し木などの方法で苗を育てましょう。
(注意)希少種の植物を山取り(山に自生している植物を採取)することは、種の絶滅につながりますから決してしてはいけません。
自生種植物の安定供給のためには、行政主導による育苗業者の育成や地域ごとの種子供給体制と産地の認証制度やそのための認証機関の設置が重要と思われます。
参考として現在インターネットで公開されている自生種育苗・販売業者をご紹介します。
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=自生種樹木販売業者リスト=
自然回復協会
地域別に自生種(郷土種)を生産し、苗木の販売を実施している。(ほぼ全国対応
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雪印種苗
多様性・地域性を重視した植物育成を実施している。(北海道地域)
森林・湿地・沼地・河川・海岸・草地・荒地・岩礫地など、さまざまな空間に自生する草本類・木 本類を100種類以上育成。
遺伝子撹乱などに配慮し、種子から成苗まで採種地管理を徹底している。
日本列島植木植物園
一部の業者が自生種も取り扱っている。
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自生植物の保全活動 |
自生植物の保全活動は、現時点ではその規模はまだまだ小さなものです。 一部の先進的な自治体、企業、NPO、市民団体などの手で実施されていますが、単発的、限定的なものが多く、地域の生態系保全のためには、国や自治体による将来像を明確にした総合的、長期的計画の立案と、計画遂行のためのシステムづくりが待たれます。
現在各地で実施されている自生植物保全への取り組みには以下のようなものがあります。
南山城村 自生ツツジ再生プロジェクト
静岡県 富士山100年プロジェクト3776構想
京都府 22世紀京都名木の森づくり事業
和歌山県 かしの木バンク
佐世保市
市花「カノコユリ」の保護と増殖
千葉県 自生種の実生苗による植樹 ふるさとの木でふるさとの森を
岐阜県森林科学研究所 シデコブシの保全に向けた提言
北海道開発局 「生態学的混播法」によるダム湖岸植樹
NPO法人蔵王のブナと水を守る会 自生種苗の育苗と植樹
岐阜県高山市 自生種苗による法面緑化事例
日本林学会北海道支部 高山帯における自然復元に用いる植栽手法の検討

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エコガーデンの構成要素 |
エコガーデンづくりはそんなに難しいものではありません。 次のような要素がすべて含まれていればベストといえますが、そのうちのひとつでも地域生態系の保全に役立ちますから、できることから始めてください。
ただし自生種植物はあくまであなたの地域に自生している個体由来のものを使用することに留意してください。
野鳥が営巣できる地域自生種の高木が少なくとも1本ある。(中高木に巣箱でも良い)
少なくとも3種類以上の花の咲く地域の自生種の低木が植栽されている。
自生種の地被植物(グラウンドカバー・プランツ)がある。
野鳥やトカゲなどが昆虫、ミミズなどを採餌できる落ち葉、小石、枯れ枝などが堆積しているエリアがある。
野鳥が水を飲んだり水浴びしたり出来る見通しの良い安全な場所がある。
それではいよいよ「エコガーデン」づくりについて話を進めましょう。
Design Tips / デザインのヒント
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