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 夏の庭を彩る花々‐1

 標高550mの高地にある「ひるぜんリザーブ」では花が咲くのが市中に比べて2、3週は遅れるが、冷涼なため思いのほか長い花期が楽しめる。 アジサイ6月下旬から咲いていたヤマアジサイが、7月中旬には両性花も開き、装飾花の色も変化してまた違った雰囲気になる。

7月3日
7月18日
7月1日
7月18日

 セイヨウアジサイはまだまだこれからという感じで、大きな萼片を広げ始めているが、ボリュームが有り過ぎていかにも重そうに見える。 

セイヨウアジサイ

 南花壇ではタチアオイがますます元気になって、次々と大振りの花を咲かせている。 その足元ではクレオメやイトバハルシャギクが咲いている。

種蒔きから二年目を迎えてますます元気なタチアオイ
去年のこぼれ種が元気に育ったクレオメ
100円で買ってきた小さな株がいまや立派な大株になったイトバハルシャギク

 華麗なビヨウヤナギの花が咲き零れ、ミツバチが飛び交っていた円形花壇では、盛りを過ぎたビヨウヤナギに替わってキキョウが無数の花芽を立ち上げ、その奥ではヤブカンゾウも咲き始めた。 キキョウの花は合弁花で頂部が五角形のバルーンの形をしている。 そのバルーンが徐々に膨らんできて限度までくると開花するのだが、5裂した花弁が一挙に開くのではなく、ひとひらずつ開いてゆくようだ

キキョウ

:

ヤブカンゾウ

 

 草地では秋の七草のオミナエシが黄色い小花を開き始め、キキョウに続く。 

オミナエシ

 黄色といえば、ひと夏中草地を彩ってくれるのが鮮やかな黄色の花を咲かせるルドベキアである。  ルドベキア( Rudbeckia subtomentosa )は、キク科オオハンゴンソウ属の植物で、黒っぽい円錐状の管状花の周囲に多数の黄色の舌状花をつけ、アメリカではブラックアイズ・スーザン呼ばれている。 北・中米原産で戦前観賞用として輸入され国内に広がったが、その繁殖力の旺盛さゆえに、日本の自生種の生育を脅かす恐れ有りとして、2006年にオオキンケイギクとともに特定外来生物に指定された(ともに切花は対象外)。 

 「ひるぜんリザーブ」のルドベキアはかつてワイルドフラワーのブレンドされた種を蒔いたものが生き残ったものだが、ここ数年徐々に刈り取って植栽エリアを減らしている。

 ルドベキアの和名オオハンゴンソウ(大反魂草)は、ウィキペディア( Wikipedia ) によると、大判言草とも書くらしい。 そしてその花の形からすべての人に公平である判事の言葉に因んで大判言草と名付けられ、裁判官のバッジの印に使われているという。 そのルドベキアがいまや一方的に悪者扱いされているわけなので、ルドベキアからすれば公平な判決を望んでいることだろう。 もっと切花は「お咎めなし」ということなので、既存のものは外部に流出させなければ、問題はないということのようだ。

ルドベキア

 芝地の草刈をしていると、あちこちで長く伸ばした茎に小さなピンクの花を螺旋状につけたネジバナを見つける。 ネジバナは、ラン科の植物でよく見ると一つ一つの花が小さいながらもちゃんとランの花の形状を備えていて、どこの庭にも咲くもっとも身近な野生ランである。 ウッドテラスの枕木の隙間に毎年ネジバナが咲く。 今年も咲いた中に白花を見つけた。 白花にはめったにお目にかかれないが、発生確率から言うと、1%くらいだろうか。

ネジバナ

白花のネジバナ

吸蜜するヒョウモンチョウ

 樹木の株元にクロコスミア( Crocosmia )を植えている。 クロコスミアは、南アフリカ原産のアヤメ科クロコスミア属の宿根草で、和名はヒメヒオウギズイセンというが、スイセンはヒガンバナ科スイセン属なのでスイセンとは全く縁がない。 クロコスミアも繁殖力旺盛で直ぐに殖え、濃い橙色の花を9月ころまで咲かせて夏の庭を彩ってくれる。

クロコスミア

 池の周縁に植えたギボウシ( Hosta )が今たくさんの花穂を立ち上げて花を開いている。 ギボウシは芽出しから葉の展開、開花までそれぞれの段階で楽しめる東アジア原産のユリ科ギボウシ属の多年草である。 日本には多くの種が自生していて、江戸時代から観賞用として好まれた。 ヨーロッパへもシーボルト等によって紹介され、いま欧米でも大人気の園芸植物となっている。 もともと湿地に自生する植物だが、強健なので造園植物として広く利用される植物の一つだ。

ギボウシ

 中国地方は16日に梅雨明けしたばかりで、いよいよ夏本番となる。  「ひるぜんリザーブ」の庭では、これから次々と夏空に映える花が咲き始める。

 ('08.07.19)

     Since 1997.04.01      最終更新日: 2008.08.06                                       Copyright @ 1997-2008  by Mr.T  All rights reserved.

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