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庭をつくる- 主庭編1

街の家は1988年に建築したツーバイシックス工法の輸入住宅だが、97年に外壁を建築当初のダブルサイディングから乾式のレンガタイル張りに改修した。
庭はといえば、建築当初の外構造園業者の手になるものをベースに、後は気まぐれに変更してきたので、統一感のない庭となっていて、以前からあれこれと改修案を考えていたが、どうせやるならしっかり勉強してから自分の納得のゆくものにしたいと、景観園芸学校卒業後の楽しみにと先送りにしてきた。
3月に修了式を終え、2年間の学習成果の総まとめを兼ねて、我が家の庭の全面改修に取り組むことにした。 今回設計のポイントとして考えたのは、以下の諸点である。
1.立地条件を生かし、地域景観との調和を図ること
2.建物と調和させること
3.既存の植物を可能な限り活かすこと
4.新規植栽は地域自生種を主体にすること
5.不在勝ちなので、最小限のメンテナンスで維持管理ができること
6.基本的に一人作業で、重機を使わず可能なこと
7.全体として地域生態系の保全に配慮したエコガーデニングの思想を活かすこと
既存樹としては、メタセコイア、ケヤキ、ハナミズキ、ヤマモモ、ローレル、リキュウバイ、サルスベリ、カリン、ザクロ、タイサンボク、ハナイカダ、サンショ、ハッサク、ユズ、ヒイラギモクセイ、クチナシ、レンギョウ、ユキヤナギなど草本ではオダマキ、アヤメ、クリスマスローズ、ギボウシ、ユキノシタ、オオバヤブラン、シュンラン、ホトトギス、イワヒバ、シランそれに各種のアジサイなどがあった。
我が家は大手不動産会社による大規模宅地造成地の南端部にあり、緑地帯として設けられた法面の南側には小さな神社があって、その境内を取り巻く森が広がっている。 この森には20メートルを越すコナラの大木数本を含め、ヤブツバキ、アセビ、ソヨゴ、ヤマツツジ、アカマツなどが生い茂っていて、我が家のリビングから眺めるとまるで我が家の森のように感じられる。
この森に隣接する我が家の庭には、当然ながらシジュウカラ、メジロ、ウグイス、ムクドリ、ヒヨドリ、ホオジロ、アオジ、コゲラ、アカゲラ、エナガ、イカル、ジョウビタキなどの小鳥や時にはキジやコジュケイ、アオゲラなどの大型の鳥も傍までやってくる。 また蝶やトンボ、バッタやコオロギなどの昆虫、ヤモリ、ヘビ、トカゲ、カエルなどの多くの野生生物が頻繁に見ることができる。
「庭と鎮守の森をつなぐ」
庭づくりのメーンコンセプトは、「鎮守の森とつながる庭」とし、植栽のテーマは「雑木とアジサイの庭」として設計図を描いた。
庭と鎮守の森をつなぐために、1.8メーター高の南面フェンス前に、常緑のヒラドツツジとサツキのグリーンの衝立を設け、主庭の南面には背の高い植栽をやめ、アプローチ沿いにロックガーデンのみを設けることによって、室内から眺めた時に庭と森の境界を無くしコナラの森を庭として取り込むことにした。
庭内には既存樹に加え、地域自生種のソヨゴやヤマザクラ、ブナのほか、特に我が家の庭と森の境界の緑地帯に自生した森のコナラの実生樹を加えることで、より自然に連続性を持たせることを考えた。
低木としてはMs.Sの好きな各種のアジサイが十数株あったので、これをそのまま活用して雑木の間に植栽することにした。
主庭の大きな要素として、雑木の間を縫う園路を南面から東面にかけて、割り栗石で張ることにした。 また北側園路と西側サービスヤードは、メンテナンスを容易にするため防草シートを敷きその上に砂利を敷くことにした。 メンテナンスを容易にする工夫の一つとして、主庭の植栽部分にはマルチングを施し、植栽部分以外はノシバを張ることで不要な植物の発生を抑えることとした。 また園路の石張り部分の固定はソイルコンクリート(土9:セメント1混合)により、透水性の確保と不要植物の発生防止を図ることにした。
和室前の庭は和庭とすることにし、南・西外縁部に土盛して奥行きを持たせ、自生種のみの高木、低木、下草類の植栽で地域の四季の移ろいの感じられる庭とするが、建物の洋風外観と調和させるため、平地部には既存の庭に使用していたベージュ色の30センチ角のイタリアンタイルを千鳥に張って、その間に地被(グラウンドカバー)植物としてスギコケを張ることとした。
また外部からの眺めを改善するため、建物の壁面に使用しているものと同質のレンガタイルをガレージ正面・側面、門柱・門前の土間、東側フェンス下などに張ることにした。
さらにガレージ上の花壇の内、中央のハーブガーデンにしていたアイランドを撤去し、ガレージ上をテラスガーデンとして新しいスペースをつくることにした。
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我が家の庭 改修計画図
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(04.08.04)
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