『有朋自遠方来、不亦楽乎。』
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咲きはじめたノハナショウブ ’08.07.05 |
十年一昔というが、一昔どころか四半世紀以上も会っていなかった、T社時代の同期入社の仲間が34年ぶりに名古屋からひるぜんまで遊びに来てくれた。 私はT社には大学卒業後10年勤めた後退社し、創業への道に進んだので、実に34年ぶりの邂逅となる。
私は10年以上も前から、虚礼に近いと思っていた賀状を廃止してEメールでの挨拶に代えてしまったが、どうやら私たちの世代の多くはインターネットリテラシーに弱いらしく、Eメールアカウントは仕事上持ってはいるものの、個人的には実質的に殆ど利用していなかったようで、結果的に彼らとは徐々に交流が途絶えてしまっていた。
それでも中には義理堅い人がいて、毎年丁寧な賀状を頂戴している。 今年貰った賀状にたまたまEメールアドレスが記載してあったので、Eメールで賀詞を送らせてもらい、そのメールに私のHPアドレスを添付しておいたら、親切にも同期の仲間に紹介をしてくれた。
その後、HPを見てくれた同期の人たちからメールをもらったが、中でもガーデニングが趣味だという数人から「ぜひ庭を見せて欲しい。」との依頼があって、見頃の時期に来てもらうことになっていた。


6月下旬になって、「ひるぜんリザーブ」の夏の花々が咲き始める頃になったので案内をして、7月5日に来てもらうことになった。 名古屋在住の3組の夫婦が一緒に来てくれる予定だったが、当日の朝、急に一組に急用ができ結局2人の同期とその奥方がやってくることになった。
彼らは予定通り昼前に到着して連絡を貰ったので、蒜山インターの近くまで迎えに行った。 実のところ、34年の歳月の空白がどのように埋まるのか、楽しみでもあり、ちょっぴり不安でもあったが、会って顔を見た途端、一気にT社時代の記憶が蘇えり、昨日仕事を終えて別れた仕事仲間と翌日ゴルフ場で会ったようなごく自然な気持ちを感じてうれしかった。
Ms.S
も合流して、当日の昼食を用意してもらった近くの貸しログハウスを経営しているMさんのレストランでダッチオーブン料理を楽しんだ。 この日のメニューは、「ニンニクの利いたチキンとニンジン、ジャガイモのロースト」 X 2、「大ダイとアサリ、トマトのオリーブオイル焼き」 X 2、「マッシュルームピザ」、「トマトサラダ」。
いずれも素材の新鮮さとシンプルな味付けが好評だったが、なによりのご馳走は、6人の参加者全員が同僚だった旧き良き時代のさまざまな思い出話だった。

食後のコーヒーの後、「ひるぜんリザーブ」に戻り、さっそく園内を見てもらった。 Mさんは名古屋の旧家の跡取りで広い日本家屋に住んでいる。 素敵な日本庭園を持っていて、出入りの庭師に時折冷たい目で見られながらも、彼なりの庭仕事を楽しんでいるらしい。 一方のKさんは岐阜県のひるがの高原に自分で設計した別荘を持っていて、そこで自然の中の庭づくりを楽しんでいるという。
共通の趣味があるということは、とても良いことで、ガーデニングや植物の話をしていると、それだけであっという間に打ち解けてしまう。
それぞれに「ひるぜんリザーブ」の庭を楽しんでもらったが、私は彼らを見ていて(私はヒューマン・ウォッチングも好きなのだ。)あることに気が付いた。
Mさんは、ちょっと目を放すと勝手にどこかに行ってしまい姿が見えなくなり、しばらくすると何処からともなくひょっこり現われて、自分の観察結果についてコメントする。 他者と同ぜず自分の物差しをしっかり持って生きている男なのだ。
一方Kさんは底抜けにオープンマインドで、みんなで一緒にあちこち観察しながら、次々と感想を述べると同時に自分の体験をも話してくれる。
彼らのこの行動様式は、T社時代に私が知っていた彼らのものと全く同じで、34年振りに再会したときに彼らから受けたごく自然な感覚の源泉は、ここにあったのだと思った。
人の行動様式や性格というものは、その人生において余程のことのない限り、変わらないものだと改めて実感した。
また彼らがその生き方を変えずにこられたというのは、彼らの性格をしっかり飲み込んで、掌の上で上手に遊ばせている良き伴侶に恵まれているということでもある。
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ノハナショウブ |
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ムラサキシキブ |
シモツケ |
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カキラン |
シモツケソウ |

今回の訪問は日帰りということだったので、残念ながら夜行性のホタルやオオサンショウウオ、それに都会では見ることのできない満天の星を見てもらえなかった。 次回はぜひ夜の「ひるぜんリザーブ」も見てもらいたいと思う。
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| オオサンショウウオ |
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| ゲンジボタル |
7日にもなると日中は汗ばむ陽気となり、中国地方の梅雨明け宣言も間近となる。 庭の花々も一層賑やかになり、ミツバチやマルハナバチは蜜や花粉集めに大忙しとなる。
今回一通のメールの交換から実現した旧友との再会は、思いもかけない楽しいひと時となった。 遠路はるばる訪ねてくれた旧友に感謝しなければならない。
「有朋自遠方来、不亦楽乎。」 (朋有り、遠方より来たる、また楽しからずや。)
('08.07.07)

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