ケミカルガーデナーとエコガーデナー
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 従来の化学(ケミカル)製品に依存した庭づくりをする人たちをケミカルガーデナー、エコガーデニングを実践する人たちをエコガーデナーと呼ぶことにしましょう。

 それではエコガーデナーとケミカルガーデナーの庭づくりはどんな点で異なるのでしょうか。

 



ケミカルガーデナー

 ケミカルガーデナーは、庭の土を単に植物の根を支え、また植物に栄養を与える人工的な肥料を保持させ る手段として使用します。 

  この方法は短期間ではすばらしい成果をあげます。 しかし長期的に見ると、悲劇的な結果をもたらします。
 この方法ではまず有機物が供給されないので、土壌の有機性は失われ、土壌の団粒構造は破壊され、土壌は固化し気相(空気の相)が失われ生産性が低下します。 また強力な殺虫剤や除草剤の散布は、土壌中の生物に壊滅的な打撃を与え、彼らの活動を停止させてしまいます。 

 その結果として行われる過剰な施肥は、軟弱で水分の多い植物をつくり、多くの病害虫被害を発生させます。 そしてこれらの病害虫をコントロールするために、化学薬品が使用され、これまた短期的にはしばしば良い成果を発揮しますが、害虫を死滅させると同時に害虫の捕食者(天敵)をも死滅させてしまいます。
 そして状況はどんどん悪化し、さらに強力な薬剤がより多量に用されることが繰り返されてゆきます。 除草剤や殺虫剤、殺菌剤などの多用はその対象物以外の生物に致命的な打撃を与え(オフターゲット・ダメージ)、地域の野生生物が種の絶滅の危機に瀕する事態を生みます。

 この悪循環は一旦始まると途中で停止させることは極めて困難なので、化学薬品の使用には十分な慎重さが必要です。

 

エコガーデナー

  一方エコガーデナーは、種の多様性を確保している自然界の絶妙のバランスを認識して、より建設的な手法を使います。 健全な土壌に多様な植物を育てることによって、庭に害虫とその捕食者を呼び寄せ、庭に小さな生態系を形成し、いかなる種も異常発生させないようにします。 野鳥やカエル、トカゲなどは害虫の異常発生の抑制者として大いに貢献しますから、庭に彼らの生息環境を積極的につくります。

   一般にその地域の気候風土に適合している自生種の植物は、外来の移入種や人工的改良の加えられた園芸種に比べて、病害虫に強いので、植栽は自生種を主体にします。 また込み合った枝葉によって、風通しが悪くなったり、他の樹木や障害物によって、日当たりが悪くなると、病害虫発生の原因となりますから、日ごろから庭の植物をよく観察してその変化に注意し、病害虫の早期発見、早期駆除を心がけます。 また病害虫の防除は化学薬品に頼りません。

  エコガーデナーは、植物に栄養を与えるというよりむしろ土壌に栄養を与えることによって、植物が必要なときに、必要なだけ彼らに栄養を供給します。 このような方法で生育した植物は、より強健で病害虫の攻撃に抵抗力を持つようになります。

 あなたもエコガーデナーを目指しましょう。

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